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実績紹介

富山市立老田小学校:校内研

1 期日

2022年6月24日(金)

2 参加者

4年児童22名
教員15名

3 内容

・4年「思いやりのデザイン、アップとルーズで伝える」椿原先生の授業
・全学級の授業の参観
・参観授業への指導と指導力向上に関する講演

4 感想

〇椿原先生の授業から学んだこと(教員)
・褒め方がわかりやすく、大げさな表現で子供がとてもうれしそうな様子であった。普段、褒めようと思っていてもパターンも少ない簡単な声かけしかできずにいます。怒ってしまうことも多いです。大きく褒めると、子供の自己肯定感が上がり、周囲もがんばろうと思える雰囲気ができあがることを学びました。
・1時間、45分の授業の中で、子供の表情、態度、反応等の様々な情報から実態を把握し、それぞれの子供に合わせて、かける言葉や視線の送り方等を工夫しながら認め励ます姿から、改めて確かな教育技術と温かい子供への愛情を感じました。個別最適化の授業の在り方について、多くの実践が行われている。本日、椿原先生が見せてくださった授業は、現時点において、どの学校も実現可能な個別最適化の要素が入った協同学習の形だったように思う。なぜならば、同じ学習をしながらも、子供の実態をふまえ、意欲を図りながら手立て、支援の仕方を変えてかかわり、必ず子供を認め称賛し、励ますという先生の姿が実に多く見られたからです。「1000回ほめなければ子供は変わらない」「教育技術を高めるには、研修5割、子供から得る学びが5割」といった言葉から、教師が一人一人の子供を信じ理解し、子供に生きる力を育むための指導力、授業力を不断の努力で高めていかなければならないのだと強く思った。未来の社会の形成者となる子供たちに確かな生きる力と豊かな人間性を育んでいけるように教師としてできる限り、粉骨砕身、努力をしていきたい。
・授業について
子供の学習への姿勢を統一するスタート。机上環境を整えること、指示の徹底がなされていることを確認してから行う。日常的に確認することで習慣付けるようにしたい。
作業、活動を多くし、動きのある授業。読む、囲む、立つ、押さえる、見るなど様々な活動をテンポよく行うことで、隙を与えないようにしていた。細かな活動を多く準備しておく必要を感じた。
褒めることの大切さ。細かく、回数多く褒めることで子供が乗ってきている様子が伝わってきた。時に大げさに褒めることで子供が表情よく、参加していた。よさを見逃さないようにして、認めていきたい。
個への対応はさりげなく。個別に支援を要する子に対しては、その支援が目立たないように、他の子が活動しているときに声をかけていた。また、的確に支援が必要な子を見付け、手を指しのべる目もすばらしかった。支援を要する子が活躍する場もつくり、ほめている姿が印象的だった。授業で活躍の場をつくることを大切にしたい。
・講演について
スキルを教えること。何時間もかけて、子供たちが何を身につけたのか分からない状況ではいけないと痛感した。学年を越えて、大人になっても活用できるスキルを身に付けさせることが大切だから、スキルが身に付くように教えていこうと思う。
説明文の読解。7つの読解スキルを学んだ。教材研究を行い、その教材でどのスキルを活用できるか考え、教えていこうと思う。
詩の学習でも討論を。詩の学習も教材についてよく研究することで、子供の興味を引く、また、思考できる授業が展開できることを知った。低位の子も引き付ける学習展開をつくることを心がけたい。
語彙を増やす手立て。要約というテーマから語彙力を増やす手立てについて質問した。類語辞典を置くこと、常体↔敬体に変える学習、二文↔一文に変える学習等、日常的に語彙を増やす活動を行うことで、要約で活用できる言葉を身に付けさせたい。
・昨年度に引き続き、貴重なお時間をいただきありがとうございました。子供たちが、椿原先生の一言、一動作で、みるみる変わっていく様を目の当たりにし、感動しました。椿原先生の笑顔で心地よいリズムの授業は何度見ても、どの子供も夢中にさせるのだと改めて思いました。
授業では、一人も取りこぼさないという椿原先生の思いを至るところに感じました。最初の自己紹介から、声の大きさや返事の仕方、立ち方等、評価するポイントを伝えることで、一回の指示で動ける子供たちに成長していったと思います。「指の先を見ているよ。」「えんぴつの先を見ているよ。」と伝えることで、子供たちにも見られている意識が生まれ、どうすると合格と言ってもらえるのかの基準が明確に伝わっていました。また音読で最後まで読んでいる子に対して「1人になっても最後までやり抜くことはとても大切なことだよ。遅くてもいいんだよ。」と教室全体に声をかけたり、「〇〇くんが読んでくれたから分かったね。こうやってみんなで協力してつくり上げるんだよ。」と語ることで、より安心して学習に取り組める温かい雰囲気がつくられたと感じました。椿原先生に「すごいね。」「すばらしいね。」「こうやって成長するんだよ。」と言われた子供たちは、本当にすごいことをしたぞ、成長しているぞというような満足げな顔をしていました。このように自己肯定感もうまれ、学習に進んで取り組む子供たちが育つのだなと思いました。明日から自級の子供たちも身振り手振りを加えながらたくさん褒めたいです。
講演では、「春の歌」の授業がとても印象に残りました。椿原先生の教材研究のすごさが分かったのと同時に、子供のように夢中になって私自身も教えていただきました。楽しい授業とはこういう授業だというものを教えていただいたように感じます。あのような授業を積み重ねていけるように、教材研究に邁進していきたいです。ありがとうございました。
・授業研究以前に、環境整備が重要であることを学んだ。特に、机の中を1限から順に整理していくのはシンプルだが目から鱗であったため、早速実施したい。
また、私自身も椿原先生に褒めて頂きとてもうれしかったように、子供を褒めることを忘れないようにしたい。
・トピックセンテンスをつなげて内容を理解する等説明文の読解について、大変勉強になった。説明文の読み方を教師が意識して授業構成することで、子供たちが内容を理解しやすくなると感じました。
・特別な支援を要する子供たちに活躍の場を与えて、授業に参加させる工夫をたくさんしておられ、子供たちは楽しそうに授業に参加していました。その子供たちに授業を終えての感想を聞くと、「とても優しい先生でした。理由は、最後までやったことを認めてくれたり、励ましてくれたりしたからです。クラスのみんなから拍手をもらえたことがうれしかったです。」と教えてくれました。子供たちのがんばりを認めたり、先生だけでなくクラスのみんなからも認められる場をつくったりすることを意識していきたいと思いました。
また、他の子供の振り返りには、「椿原先生は誰にも怒らず、とても優しい先生でした。」や「椿原先生の言われることを聞いたり、声を出したりしているうちに、いつの間にか要約とはどういうことかが分かってきました。」、「指示したことをしていない人には、笑顔でもう一度指示をしておられました。」などがありました。子供たちは笑顔で褒めてくれる先生が好きなこと、分かりやすい授業が楽しいと感じていることが、子供の姿から伝わってきました。もっともっと褒め言葉を増やしていきます。
・学習環境を揃えること、整えることが大切だと思いました。机上にはノート、教科書、筆記用具と最低限の物を置き、使いやすい環境を揃えると、子供たちが取り組みやすいだけでなく、教師側もチェックしやすいと思いました。
また、音読の方法も多彩で、多様な音読法をスキルとして身に付けたいと思いました。前で音読させたり、立たせて音読させたり、読み終わっても席で音読を繰り返し行うなど、リズムよく動きのある授業の大切さが分かりました。
・授業の中で、子供をたくさん褒めているなと思いました。「合格」「100点」という言葉で子供を認め、褒めることを何度も繰り返すことにより、子供達は自信がついてどんどん意欲的になっていました。授業の中で、活動が止まっている時間がなく、立つ、音読、指さし、線引きなどの様々な活動が組み込まれていました。活動が多く、頭もフル回転なのでハードだけど、先生の目線や笑顔、褒める言葉の多さから、優しい空気が教室に流れていました。支援を要する子供に対して、その子の輝いているところを生かし、授業の中でヒーローにすることで子供は意欲的な態度に変わっていました。これから授業で、子供をたくさん褒めることで、よい行動の価値付けと、自信を付けさせていきたいです。また、活動をもっと取り入れ、子供の止まる時間をなくしていきます。
・椿原先生の姿勢
昨年度同様、自己紹介を通して発言の仕方、姿勢、声の大きさの指針を子供に示していた。学習規律の大切さを肌で感じた。
明確で端的に作業指示を繰り返す
赤鉛筆!線で囲む!③読む!立って読む!同じだったら座る!等の明確で端的な指示を繰り返すことで、子供たちも1時間の中で取りかかりが早くなっていた。これを繰り返すことで授業も集中して内容の濃いものになるのではないかと感じた。
子供への暖かい目線
支援を要する子供に対して、何度も声をかけ「100点!」「合格!」と褒めつつ、意欲が出てきたところで一人での音読、二人での音読で活躍させていた。
また、講演で「目が合う」を時々子供たち自身に問いかけることで意識化させるとよいと教えていただき、それが目から鱗で、子供主体と言っておきながら教師目線で考えている自分に気が付いた。来週から早速、子供が意識できるように取り入れたい。
講演から
スキル的な文章の読み方を考えてこなかったので、自分自身おもしろく、子供たちも構造が分かるともっと国語科が好きになるのではないかと感じた。段落の書き方、図と段落を結んで意識させることは即取り入れられるのでやりたい。
また、教材研究の大切さも実際の教材で教えていただき、自分自身も「そうなんだ!」と発見をもって楽しむことができたらいいと感じた。

〇授業についてご指導いただいたことから
・国語が苦手で少し追いつくことができなかった反面、分からない子供の気持ちも分かりました。保健では、新しい知識を一方的に伝える場面が多くなってしまいがちです。子供に分かりやすく、何より参加しながら理解していけるような工夫が大切だと学びました。椿原先生は、一人一人の顔をじっと見つめ、よく様子を観察されていました。表情や動作で、当てる子供や支援の必要な子供を見極めているのだと感じました。なかなか難しいことではありますが、私もまず子供の様子をじっと見ながら授業をすることを心がけたいです。養護教諭のため、様々なクラスに出ることが多く、詳しく子供のことがわかるわけではありません。休み時間や授業中の様子、コミュニケーションを通して子供のことを知りながら授業を進めていくことが必要と学びました。本日は本当にありがとうございました。
・授業を見ていただき、たくさんのお褒めの言葉もいただけた。自分でも意識していなかった部分もあり、改めて意識して指導にあたっていこうと思った。また、授業のスキルでできていないことも多いので、一つ一つ意識して、取り入れていこうと思った。
学習規律や教室環境の大切さが改めて分かりました。ロッカーや机の引き出し等は日頃声をかけていますが、声をかけずとも子供たちが主体的に整頓できるようになるレベルまで指導を続けたいです。また雑巾がけに雑巾がかかっているかは見ていましたが、雑巾の汚れ具合を気にして見ていることはなかったので、これからは意識していこうと思いました。
・目線や笑顔は大切だと分かっていても、心に余裕がなくなるとつい忘れてしまいがちなので、常に意識したいです。1分前に授業を終わるは高学年では特に大切なことだと感じるので、これからも心がけます。
また、日頃力を入れていた「音読」を高学年でもできていると言っていただきましたが、昨年度からたくさんの音読の方法を椿原先生に教えていただいていたので、その成果が少しでも出ているのだとしたらうれしいです。子供たちにも伝えます。
子供への目線が大切であることを学びました。子供たちの方を見ているだけで、目と目が合う回数はかなり少ないなと反省しました。目を合わせるだけでも、子供たちを認めていることにつながりますし、目だけで注意することもできます。誰が何をしているのか、どんなことに困っているのかなど目線を送って把握することを意識していきたいです。
・国語は文章から読み取るというイメージが強かったのですが、まずは図・表に注目させて、どの文章と対応するのかを考えさせることが大切であると分かりました。国語だけでなく、社会でも写真・グラフと文章をつなげて読み取る指導をしていきたいです。
「音読が盛り上がると、続けてやろうとしてしまう。けどそこで思い切って『転換』が大事だよ」と指導していただきました。思い返すと、やり過ぎると雰囲気やリズムが悪くなるなと思いました。今後は思い切って「次」へ転換したいです。
また、子供たちが言いたいことがいっぱいで、収拾がつかなくなることがあると相談したところ、適切な助言をいただきました。彼等の意見やいいところを認め、褒めていけるように今後もがんばっていこうという意欲につながりました。ありがとうございました。
子供の発言を子供同士でつなげられず、教師と子供の1対1の問いになってしまうという相談をしました。先生から、まず考えを書かせる。そのノートを机間指導で見て、どのように当てるかを考えればいいとご指導を頂きました。今までの授業を思い返すと、書く時間が少なかったように思えます。それだと、すぐに考えることができない子供はおいてかれるなと気付きました。的確な発問ののち、書く時間をとることを、明日から実践していきます。教材研究において、発問を100個用意していると言っておられました。的確な発問を考えたり、子供の考えを予想して、どのように流れをつくっていくか考えたりするなど、自分の課題を見付けることができました。
・自分の授業について
環境、立ち位置等の普段から気を付けていること、子供たちの教え合う優しい姿を短時間で見取り、認めてくださりうれしかったです。また、フラッシュカードの効果的な使い方のご示唆もありがとうございました。
講演までの数十分で全てのクラスのよさをまとめておられたこともすごいと話題になりました!!見付けてくださったことを大切に、これからも精進します。
子供が授業に夢中になる発問を考えるためにも、教材をよく読み適切な資料を用意して研究に励みたいと思いました。ありがとうございました。

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