1. HOME
  2. 実績紹介
  3. 島根県大田市立仁摩小学校:校内研

WORKS

実績紹介

島根県大田市立仁摩小学校:校内研

1 期日

2024年3月5日(火)

2 参加者

4年生21名
5年生20名
職員14名

3 内容

令和4年度 全国学力調査 国語 大問1

4 感想

①子どもたちがピシッと態度が変わったことに驚きました。5年生の担任として授業を行っている自分と比べていくつかの違いを感じました。特に指示が的確だと感じました。1つの指示で1つのことをさせることや,指示を出した後,必ず確認を入れておられることなど全員が必ず参加する工夫が感じられました。また,テンポのよさを感じました。学力差や理解度の差も大きい集団ですが,絶妙なタイミング(スピード)で授業が展開されており,どの児童にとっても,集中して取り組むことができていたと思いました。
 条件作文は子どもたちにとって,苦手なところでありましたが,先生が丁寧にご説明してくださったおかげで多くの子が問われていることが分かったと感じます。私自身,子どもたちがどんなところで困っているのか,その困り感をどのように指導すれば「できた!」と自信をもたせることができるのだろうと思っていました。問われていることを焦点化させていくことで,こんなに分かりやすく簡潔に文章が書けるのだとわかりました。ご指導を参考にして,実践を重ねたいと思います。本当にありがとうございました。

②オンライン授業を行うときは、手をあげる。手をふるで反応することが基本だとわかりました。「50回は手をあげてもらうよ」とはじめに言っておられました。
 無駄な言葉がなくて、指示がとても分かりやすくて驚きました。指示→反応→褒める・確認がものすごいスピード感でリズムよく進んでいきました。これも驚きでした。先生の言葉からは、指示がわかりやすいからでしょうか。安心感も感じました。「わかる」が連続すると子どもは集中していきますね。
 海馬の話など、子どもの学習意欲を高めたり、学習に向かう姿勢づくりをしたりするお話が勉強になりました。授業の中で子ども達に伝えると良い話が他にもあと思うので聞いてみたいと思いました。
 これだけ集中して学習すれば、学習後に心地よい疲れと達成感があり、学力が伸びるだろうと思いました。
 大変勉強になる授業を見ることができました。ありがとうございました。是非、生の授業を見たいです。

③とにかくテンポの良い授業で、4・5年生が全員何とかついていこうと頑張っている姿が印象的でした。
指示が正確に伝わって理解できているか、その都度手を挙げさせたり、時々、気になる児童の名前を呼んだり、今日はオンラインではありましたが、対面授業でも大いに使えるテクニックがちりばめられていて勉強になりました。
「人差し指は勉強の指」とか、脳の仕組みとか、今なぜそれをしているのか理由となる説明を入れ込むことで、何となくではなく、一つ一つの行動や学習に意味をもたせ、指示の説得力も増しているように思いました。

④指示されたことは簡単(丸で囲む、線を引く、指で押さえるなど)だけれど、文字のサイズを指定したり、制限時間を設けたり確認の挙手をさせたり、、、と「必ずできる」ための指示がたくさんあり、勉強になりました。6年生の問題でも解けたという経験は5年生にとって自信につながったと思うし、そんなに難しくないなと感じられたのではないかと思いました。

⑤まず、1つ1つの作業がスモールステップで組み立てられていたことです。子どもはゲームのように、小さなミッションをクリアしていくことは楽しめます。6年生の学調問題を解くという難しい課題でも積極的に取り組めたのはそのためだと思いました。
 また、指示を理解できているかの確認をこまめにされていたこと、挙手や起立をさせて動きを取り入れていたこと、〇で囲む、指でなぞるという感覚を使った手立ても良かったです。
 今日の授業だけで問題を解決する力がついた子どもたちは多くないかもしれませんが、読み取り・論述問題を理解するための思考のプロセスを知ることができたのは、大きな財産になると思いました。

⑥オンライン授業であったが、指示の出し方、児童の確認の仕方、発問の仕方など日ごろの授業に生かせることがたくさんあり、授業者として大変参考になった。
 学力調査の取組方について授業を受けた子どもたちは、自信を持って臨めると思う。

⑦子どもたちのペースをガラッと変えて、細やかなところまで見ておられてとても勉強になりました。読むところに指を置く、できたら手を挙げるなどまねさせていただきたいことがたくさんありました。そして、できていないことを取り上げるのではなく、できている子を誉め、まだできていない子分かっていない子に気づかせるような声掛けなど子どもが意欲的になるだろうな、楽しくなるだろうなと授業をみて感じました。保健指導の際に活用していきたいです。貴重な体験をありがとうございました。

⑧感想です。
○指示が短い。そのため、子ども達が聞き逃しにくく、覚えやすい。
○動きがあった。指でさす、立つ、手を挙げるなど、子どもに対して変な間を与えておられなかった。
○大切なことは繰り返し言うよう促しておられた。
○指示が速い。また、無駄な指示がない。
○子ども達に負荷をかけた時、必ず待つ姿勢。また、譲らないという意思を明確に示された。
○やり終わった人への指示を出すタイミング。
○教材分析を確実に行うことの重要性。
椿原先生の授業を見ることができて、とても勉強になりました。ありがとうございました。

⑨「確認する」「名前を呼ぶ」「ほめる」「行動や学習を価値づける」「具体的な指示をする」「声に出して何度も繰り返し言うようにする」など、どの授業においても大切にしたいと思いました。
 国語で、作品ではなく、読み方を教えるような授業づくりをしていくとよいと思います。

⑩途中から見に行かせてもらって、最初から見たかったなと思いました。テンポがすごく良いのに、子どもたちがおいてけぼりになっていない様子なのには、たくさんの工夫があるのだと感じました。(体を動かしたり、指読みしたり、丸で囲ませたり、もっとたくさん・・・)私もテンポ感のある授業ができるようになりたいと思っているので、真似できることからしていきたいです。
 学テの解き方も知ることができ、子どもたちもできて嬉しそうだったのでとても勉強になりました。ありがとうございました。


○640クラスからのメッセージ 日本の標準がそこにありました。
 のべ640クラスで飛び込み授業をされた椿原先生には、全国の学校の指導の実態が刻み込まれています。ですから、椿原先生が出される指示や説明は全国の標準と捉えてもいいのではないかと考えました。「3倍のスピードで」「書いた人は起立」などの指示に対しての児童の反応やスピードを求める指示やカウントダウンへの対応は、まさに私たちの日頃の指導の写し鏡であり、そこから自校の課題、めざすべき方向性が見えました。
○ゆるがせにしない強さと笑顔のほめ言葉で満ちていました。
 「解決法を思いついた人立ってごらん。」(沈黙)「だれか立つまで待つからね。」残り7分となった時、椿原先生がおっしゃいました。40秒間沈黙が続きました。一発勝負の飛び込み授業でしかも残り7分、ここで子どもたちの発言を待てるのかと驚きでした。まさに、真剣勝負でした。立ち上がった5名に力強く「よし!合格。」とおっしゃいました。
 5名の児童を誇らしく思うとともに、この一時間で子どもたちを伸ばそうとされる執念、教師としてのゆるがせにしない強さ、そして、頑張る子どもたちへの惜しみのない笑顔のほめ言葉と激励は目に焼き付けておきたいです。そして、その裏には、瞬時に児童の実態をつかみ取る力と子ども理解、そして深い教材分析があると思います。
○授業の原則十か条であふれていました。
 特に、人差し指やていねいさの「趣意説明」、そして「確認」は参観した私たちにとって、めざすべきモデルとなりました。また、一時一時・簡明・全員・所持物・細分化・空白禁止・個別評定・激励のすべてがこの45分間にあふれていて、まさに、お手本として目に焼き付けておきたい授業でした。
 この授業の中盤に、ネットの不具合により29秒の空白ができました。それでも、子どもたちは何事もなかったかのようにネット復帰後の授業を続けました。椿原先生の全く動じない姿勢、そして、「心配しなくていいんだよ」とおっしゃったことによる安心感があったからこそだと思います。何が起きるか分からない危機管理対応でも大きな学びとなりました。
○情報処理能力の視点で貫かれていました。  
 最後になりましたが、「的確に情報を見つけ」「不要なものを消し」「丸で囲んで浮き立たせ」「関連付け」「えぐり取り」「自分の考えをもち」「答える(限られた時間に)」という一連の流れを、作業・作業で繰り返していくことで導かれ、達成できる授業でした。
 ありがとうございました。次はリアルでお招きしたいと強く思います。

5 写真


6 HP紹介

https://www.ohda.ed.jp/schools/es/nima_es/nima_es_topics/8743

実績紹介