
富山市立呉羽小学校:校内研
1 期日
2025年2月17日(月)
2 参加者
児童25名
教員39名
3 内容
1.研修のテーマ「複線型授業を支える教師の指導の在り方」
2.子供への 「複線型授業のスタートはここから」の示範授業
題材:詩「最後の箱(中野重治 作)」
3.教員への講演「複線型授業を支える教師の指導の在り方」
4 感想
1 児童の感想
・椿原先生の授業を受けて思ったことは、学校のことだけじゃなくて社会のことも教えてくれたし、先生たちにも僕達がどのように教育すれば伸びるかも教えていたのですごいなと思いました。
・このあとも三角ロジックをもとに学習をしていきたいと思いました。また、答える時に「~ます。」をつけたりすることは大切だと思いました。自分の意見をしっかりもって発表したりすることは今まであまりしなかったので、ちゃんと意見を持ちたいと思いました。授業が楽しいと思うことは大切だとわかりました。
・面白くて、わかりやすく、一人でもみんなに言えるような勇気をもらえました。そして、私が考えられなかった疑問も、先生が沢山教えてくれたので、「たしかに!」や、「もしかしたら」と考えるのが特に面白かったです。
・手を上げて、発表をしているときがいつもよりとても緊張しました。いつも、意見や答えを言うときは、「です。」「ます。」をつけていなかったので、今日、明日から「です。」「ます。」をつけていこうと思いました。この授業は、これからの学習にも活かせるようにしようと思いました。
・三角ロジックなどのわかりやすいまとめ方で、スムーズに授業ができて、楽しかったです。これからも授業をわかりやすく学びたいし、もう一度椿原先生の授業を受けて、もっとわかりやすく、簡単に、早く学ぶ方法を教えてもらいたいと思いました。
2 教員の感想(示範授業)
・授業を参加して学んだことは、確認、丸付けの大切さです。スタートラインを揃えることでどの子供も取り残さない指導・支援ができることを再確認しました。また、答え方の型(三角ロジック)を教えることで、子供たちは安心して授業に臨めていました。丸付けをもらって嬉しそうに席に戻る子供の姿が忘れられません。次はどんなことに取り組むのかと目を輝かせていました。スモールステップを大切にし、一人一人が「できた」と感じることができるように、教材研究に取り組んでいきたいです。
・緊張感ある、テンポの良い授業空間。子供たちが一時間でぐっと引き込まれていたのが伝わった。テンポは良いながらも、確実に活動させて確認や評価をした上で次に進むことで、一人も取りこぼさずに授業に参加できていた。自分の授業はどうかと振り返ってみると、随分置いてきぼりの子供を作ってしまっていたと反省した。もっと子供たちに力をつけさせたい。そのために必要なスキルは何か、自分に足りないものは何なのかを考えさせられる一時間だった。読むことにおける合理低配慮のお話が特に心に残った。自分の学級にも合理的配慮を必要としている子供が複数名居り、その子達の顔が浮かんだ。椿原先生に教わった配慮項目の中には、自分がすでに実施しているものもあったが、新しく学んだこともあった。まだ、子供たちのためにできることがあると分かった。もっともっと、子供たちが自信をもって学習できるように、教師としてのスキルを高めていきたい。
・授業を参観して、まずA児の変容におどろいた。その原因を探ると、椿原先生の細かな手立てが効いているということが分かった。確認・形成的評価(5分で1つは◯をつける)・見取り・統率・激励(ほめ)がテンポよく流れていく様は、見ていてとても気持ちが良く、圧倒されました。その居心地の良さは5−2の子どもたちにも伝わっているからこその、あの授業だったのだと分かった。自分の実践を振り返ると、確認や形成的評価、ほめの少なさが課題であると感じたため、明日から意識していきたい。教材研究についても、そのやり方について教えていただける機会はそう多くないため、貴重な機会になった。今後の実践にいかしていきたい。
・まず、教師主導→子供主体への移行だと捉えていた自分の授業観であったが、教師主導と子供主体のバランスをとって授業を行っていくということを教えていただき、今後の自分の授業の基盤にしていきたいと思いました。
また、「教材研究」の担う役割の大きさや、今まで自分が行ってきたものは教材研究と言えないということを痛感しました。教師の教材研究を示すこと、百の発問と答えを用意すること、辞書的に正しい意味で言葉を捉えることなど全てが、私たちの目指す子供像やその学びにつながるのだと分かりました。
最後に、椿原先生に言っていただいた『子供たちは力があり、伸びると信じて先生は教壇に立つ』という言葉を忘れずに日々子供と向き合っていきたいです。