
熊本市立植木小学校:校内研
1 期日
2025年2月8日(土)
2 参加者
子ども65人
職員29人
参加者110人
3 内容
1 椿原正和氏(教授法創造研究所 理事長)による示範授業
6年生2クラス合同(65人)
詩「最後の箱」(中野重治)
2 国語科授業シンポジウム
パネリスト
椿原正和氏(教授法創造研究所 理事長)
清田浩文氏(熊本市教育センター 指導主事)
4 感想
【示範授業】
1 何と言っても大きな学びだったのは、「学習の個性化」です。教師の教材研究の幅を提示した後、その中でも選りすぐりの問い4つを提示されました。「どの問いを追究したいか。」「一人で考えたいか。」「複数で考えたいか。」児童自身に選択させるなど自由度を持たせる場面が強烈な学びでした。具体的指導場面で教えていただきありがとうございました。また、「一人も取り残さない授業」を実現するためには、授業以前の土台を揃えることの大切さを学びました。そして、確認作業、手を挙げていない一人を瞬時に見つける目、価値づける具体的言葉の数々な ど、教師としての総合力を高めていかねばと痛感しました。濃密な学びをありがとうございました。
2 「一人も取り残さない」とは、このような具体的な一つ一つの確認と、見届ける温かさがあるからできることなのだと目の当たりにしました。自分の指示の順番や確認の甘さでこぼれ落ちさせている子どもがいることに気づかされました。解説があることで、子どもたちにも、私たち教師にも納得がいきながら授業が進んでいくことに驚かされました。最後は一人一人が課題に自分で向かい合えたのもたくさんの布石があってのことで、参加することができて本当によかったです。ありがとうございました。
3 若い先生方に是非とも見せたいと感じる緊張感あふれる時間でした。それは椿原先生の熱い思いがあるからこそ感じられるものであって、ただ単に表面的なものだけを真似するだけでは指導に生かせるものにはならないのだとも感じました。
4 学習の道具基礎からしっかり確認されて始まり、子どもたちが集中を切らさず最後まで頑張っていた姿が心に残りました。ありがとうございました。
5 若手の視点から話してくださる講演会は初めてでした。今まで「うまくいかないけれどもなんでうまくいかないのかわからない」ところを、はっきりと伝えてくださるので、目から鱗でした。自分の課題と向き合い、月曜日からまた頑張りたいです。ありがとうございます。
【シンポジウム】
1 椿原先生と清田先生は数多くの授業実践、参観をされているので、いろいろな角度からお話し下さり、勉強になりました。椿原先生の教材研究のやり方。清田先生の対話的とは、相手との対話だけではないということ。多くのことを学ばせて頂いたので、本校の若手にも伝えたいと思います。
2 とても参考になりました。主体的な学び、協働的な学び、個別最適な学び、求められることは多いですが、どれも基本的なトレーニングがベースにないと成立しないものだと実感しました。学習用語をきちんと使わせること、目からウロコでした。算数では意識しても国語では曖昧になっていた部分があるのでしっかり意識していきたいと思います。
3 ベテランの知見と若手の新しい発想が融合することで、よりよい授業づくりができることがわかりました。また、そのためには、互いに学び合い、高め合える環境づくり、どの立場の職員も活躍できる研修体制の必要性を感じました。
子どもを信じて考える時間を保障すること、子どもが伸びる環境づくり、教師の在り方を考えることができました。「協働することの価値」についても学ぶことができました。この学びを日々の実践に生かしていきたいです
椿原先生のお話の中で①学習用語を使わせる②トレーニングさせる③情報の授業をもっと充実するとありました。主体的対話的な授業を目指すためには、ベースとなる力を育成していかないといけないということだと思います。4年生の授業を見ていても、考える力、書く力、友だちと交流する力など様々な力が必要であることを痛感しました。日々のトレーニングが主体的対話的な授業につながるのだと思います。日々のトレーニングを意識して日々の実践に取り組んでいきたいと思います。
4 椿原先生の「教師側が発問を100考えていれば、一見的外れのように感じる児童の発言も輝いて見える」という言葉から、今後教材研究していくときにそのようにできるよう目指していきたいと思いました。
5 様々な学び方を教師自身が理解し、伝え方を工夫し、子どもたちに最適な学び方を身につけさせていく授業を学級の実態に合わせながらコーディネートしていきたいと思いました。