相良村立相良南小学校:校内研
1 期日
2023年5月18日(木)
2 参加者
児童20人
相良南小職員13人
他校職員2人
教育委員会3人
合計 38名
3 内容
14:15-15:00
模範授業「赤とんぼ」(3年児童対象)
15:20-16:30
講演会「授業力向上」(教師対象)
4 感想
感想:
【児童の感想】
(1)
わたしは、つばきはら先生といっしょにべんきょうをしました。さいしょは、きんちょうしたけど、とっても楽しかったです。おべんきょうの名前は、赤とんぼです。その中に、2つの虫の名前がありました。そのおべんきょうがとても楽しかったです。またつばきはら先生といっしょにおべんきょうをやりたいです。
(2)
わたしのつばきはら先生とのじゅぎょうのかんそうは、いっしょにしを読んだことです。なぜかというと、とても楽しくて、おもしろかったからです。わたしは、つばきはら先生がおもしろくて、すごい先生ということが、じゅぎょうでよくわかりました。また、つばきはら先生といっしょに、じゅぎょうのつづきをしたいです。楽しかったです。
(3)
ぼくが今日6時間目で楽しかったことは、つばきはら先生とじゅぎょうをしたことです。国語のじゅぎょうをしました。わけは、おもしろかったからです。つくつくほうしや鳴き声を聞いたのがおもしろかったです。つばきはら先生とのじゅぎょうは、とても楽しかったです。また来てほしいです。つぎに来たときは、しせいやたいどを気をつけます。
(4)
今日、つばきはら先生とのじゅぎょうがありました。つばきはら先生とじゅぎょうは、みんなが大きくなってもおぼえられるので、いい先生だなあと思いました。これからも、つばきはら先生が来たら、しっかり目で見て、しせいをよくして、べんきょうをしていきたいなあと思いました。
(5)
つばきはら先生とのじゅぎょうでは、引用ということばを習いました。赤とんぼを習いました。赤とんぼのしでは、2ひきの虫がかくれていました。ちがうしもあるので、つばきはらせんせいとやりたいです。
(6)
じゅぎょうのかんそうは、はじめてつばきはら先生とじゅぎょうをして、いろいろなことを1時間でならえて、ほかにも詩を読んでいろいろな虫や「金色の空」は、月や星のある夜や夕方が考えられて、おもしろかったです。
(7)
今日つばきはらせんせいとべんきょうをしました。つばきはら先生と「詩」を読みました。詩は「赤とんぼ」という詩でした。わたしたちは、詩の中から生き物の名前をさがしました。生き物の名前であったのは、「つくつくほうし」と「ゆうびんのマーク」です。詩には、こんな言葉が入っている詩もあるんだなと思いました。
【教師の感想】
(1)
椿原先生の授業を見せていただいて、何より子ども達が生き生きとした表情で授業に参加してことがとても印象に残りました。また、スピード感のある授業なのにもかかわらず、誰一人取り残さないという授業が行えることに驚き、私も誰一人取り残すことのない授業を行えるようになりたいと思いました。
椿原先生が、とても大切にされていた「確認」はとても大切だと改めて気付かされました。えんぴつの出し方も統一し全員が揃うまで待つ。できるようになったら、褒める言葉をかける。立つときには、音を立てずにすばやく立つ。などの分かりやすい指示、見本を見せることで、どんな子でもすぐに理解できる指示を出せることが大切だと感じました。私は、1年生担任なので、分かりやすい指示、を心掛けて、一人一人をしっかり確認し、褒めの言葉、激励の言葉を頻繁にかけて、子ども達のやる気アップにつながるような授業を行いたいと思います。
また、教科書は両手で持つ、教科書を読む時には、指で押さえながら読む、心の中で「いち」と数えながら読むなど、1年生の頃から習慣づけをしておくことで、高学年になると、文章を読む力をつけることができるので、さっそく次の授業から取り入れたいと思います。
椿原先生の声掛けの中では、「〇〇できるのはいいクラスだ」「いいね!」「100点」などの褒め言葉が多くちりばめられていて、これだけ褒められると、子ども達のやる気も高まるだろうなと思いました。しかし、褒めるだけでなく、「正しく読みます」「やめと言ったら置くんだよ」「ここで笑わなかった人はすばらしいです」などの統率の言葉が入っていたので、メリハリのある授業を私も心がけて行いたいと思いました。
1年生の国語「じどうしゃくらべ」の学習では、今まで、これで良いだろうと思っていた授業の進め方が子ども達の将来にとってはよくないということに気付かされたので、今回先生に教えていただいた授業の仕方をうまく活用して子ども達にとって意味のある授業ができるようにしていきたいです。
今、自分はたくさんの先生方から教えていただけるチャンスのある立場に立っているので、学ぶ意欲をもっと高めて、様々な先生の授業方法、技術、話術など学んでいきたいと思います。今回のお話を聞いて、良い授業、よい学級経営、よい人間関係づくりのためにも、自分の授業や子供との関わり方を見直し、先生からの学びを生かしながらもっともっと成長していきたいと思います。
今回は、授業に講話、大変お世話になりました。ありがとうございました。
(2)
授業を参観させていただきありがとうございました。先生の授業を参観して、これからの授業で参考にしたいポイントがたくさんあり、学びの多い時間でした。
①「確認」「目線」「丸付け」「統率」「ほめ方」授業を行う上でのポイントを分かりやすく5つにまとめて、実際に5つのポイントを落とさずに授業をされている姿を拝見して、驚きました。子どもたちを見る目線、短い言葉で褒める姿、発問の精選など全てがすごかったです。
②丸付けの意図→先生が事後研で説明された、「丸付けは持ってきた態度に〇をつける。」という言葉がとても印象に残っています。これまで自分の考えにはなかった価値観でした。早速、翌日の授業で丸付けを行ったところ、とても子どもたちも意欲的に書いて、持ってきてくれました。クラスの全員が生き生きと活動している様子が感じられました。
③ほめるときはMAXで→先生の授業を参観して、短い言葉でリズムよく子どもたちを褒められていました。翌日の授業で自分も心がけてみましたが、あんなにリズムよく子どもたちも褒めることができずに、先生との差を当たり前ですが痛感しました。これから先生のように短くテンポよくたくさんほめることを意識して、少しでも近づけるようにしていきます。
④スピードと確認の連続→先生の授業のスピード感で一人も取り残さない素晴らしい技術には、確認を適切に入れていることを学びました。この技術もとてもなるほどなと感じました。子どもたちが、先生のリズムにいい感じに乗り、子どもたちも45分間とても楽しそうに活動していました。自分の授業にもすぐに取り入れることができました。
⑤指で押さえる意図→何度も授業中に指で押さえる活動があり不思議に思っていましたが、先生の説明を聞いて、納得しました。「指なら変更がきく。」ぐうの音もでないくらいでした。このことを意識して授業してみたら、子どもたちが嫌な顔で鉛筆の線を消すことが少なくなりました。そして、学力が不十分な子どもたちも友達や自分の説明を聞きながら指を動かして、安心する表情をたくさん見られようになりました。
先生の授業を参考に真似ができるところは取り組んでいますが、何年も続けないと自分の力にならないと感じました。少しでも先生のような姿に近づくために、諦めずに取り組んでいきます。
(3)
椿原先生の授業を参観して、学力を伸ばす授業の大切なことが本当によくわかりました。
確認、○つけは今授業に必ず取り入れるようにしています。子どもの集中力が今までと全く違うことを実感しています。さらに、確認をするようになって気付いたことが、「細かいところも、きちんと教えてあげる」ということです。椿原先生の授業でも、「間」を空けるところを、「間を空ける」とは言わずに、「心の中でウンと言うんだ。」とおっしゃっていました。そして、「ウン」の長さがどの位なのか理解させていらっしゃいました。また、先生の本を拝読した際にも、〇の塗り方一つ、言葉の使い方の違い一つ、きちんきちんと説明し、教えてらっしゃいました。
今まで自分が「教えているつもり」になっていたと気づかされました。細かいところまで、きちんと教える、そして、できているか確認する、できていなかったらできるまで教える・付き合うことの大切さがわかりました。
今、授業をする際にも細かいところにこそ拘って教えるよう意識しています。子どもの「できた!」の表情をみることが、以前よりも本当に多くなりました。
「細かいところも、きちんと教える」ためには、教師が細かいところが「みえ」ていないといけません。そして「みえ」るために大切なことはたくさんあると思いますが、わたしに足りなかったのは「この子がどうしてできないのか。」「どうしたらできるようになるか。」を、自分自身で頭を悩ませ考え続ける、地道な作業だと、先生の授業を拝見して感じました。
一朝一夕に指導力は伸びないと思いますが、私自身の指導力は子どもに表れていると思って、地道に指導力を伸ばしていきたいです。
たくさんの気付きを与えてくださった椿原先生に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
(4)
あっという間に45分がすぎてしまう、すばらしい授業でした。その中にもいろんな技があり、大変勉強になりました。
私は、今、支援学級(知的)の担任をしていますが、指示に対しての確認が疎かになっていたのかなと思います。指示したことを確実にチェックし、児童のがんばりを認めることが大切だということを実感することができました。また、児童の実態を的確に把握し、意図的に指名されていることに驚きました。短時間で児童の実態を把握するポイントを教えていただき、有難く思いました。さらに、教師が見落としそうな、一字一句の間違いを見逃さない力も今後つけていきたいと思いました。字を雑に書くと、脳が「らくがき」と判断してしまう事、雑に音読すると、脳が「覚えない」事を肝に銘じ、一つ一つ丁寧に指導していきたいと思いました。学級づくりは、授業が「9割」を占め、今回、「授業で勝負」することの大切さを実感することができました。学習訓練の徹底、教師からの働きかけ、問題を解くスキルを児童に身に付けさせることを大切にしていきたいと思います。
講話でもたくさんの学びがありました。
まず、「視写」が低学年のうちにしっかりとできるようになると、中学年以降の学習に役立つということを知りました。言葉のまとまりごとに、「正しく読んで、正しく書ける」ことが大切であるということが分かりました。「、」や「。」も読みながら視写することの大切さも分かりました。丁寧な「視写」を今後心がけていきたいと思いました。
次に、一時間の授業の中のどこかで、赤で〇をつけ、児童のやる気を引き出させる大切さも学びました。〇つけが、児童の自信に結び付き、発表する意欲を引き出すことができる手立てになるのだということが分かりました。私も授業中、〇付けをして児童のやる気を引き出したいと思いました。
最後に、説明文の「問い」と「答え」について学ぶことができました。「問い」に対して、それに対応した「答え」を引き出すことが今までできていないことに気付きました。文中の言葉をそのまま引用して、「答え」を引き出していたので、今後は気をつけていきたいと思いました。
今回、学ばせていただいたことを、これからの実践に生かしていくことができたらと思います。
多くのことを学ばせていただき、ありがとうございました。
(5)
模範授業、講義と大変ありがとうございました。
①確認、②目線、③丸つけ、④統率、⑤ほめるの5つのポイントに、大変共感しました。
今の時代、このあたりは、少し軽く扱われているような気がしていましたが、本日のお話で改めて自信が持てました。私も、5つのポイントはベイシックな部分で大切にしています。
担任時代に国語の説明文の授業で、題名読み、文章構成、中心文あたりは、かなり意識していました。中心文は、読解スキル7のトピックセンテンスに当たるものかと思いました。
自分はサイドラインをよく引かせていましたが、丸や四角で囲んで、線で結ぶのは効果的な方法だと思いました。物語文でも使える方法かと思いました。
新しい授業の方法がどんどん開発されているようです。若いときは、インターネットもなかったし、教育雑誌や教育書を読む時間が多かったです。また、先輩の先生方から指導も受けました。しかし、ネット情報は限りがあり、本の方が詳細まで知ることができます。教壇に立つ以上は、勉強し続けることは大切だと思いました。