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WORKS

実績紹介

熊本市立植木小学校:校内研

1 期日

2024年11月18日(月)

2 参加者

職員29人
児童52人

3 内容

1 椿原正和氏による授業参観(2校時・3校時・4校時)
2 椿原正和氏による示範授業(5年生2クラス52人)
説明文読解スキル7による「『弱いロボット』だからできること』
3 椿原正和氏による講演(職員の授業批評、示範授業解説、国語科授業の基礎・基本等)

4 感想

【示範授業における職員の感想】
1 一番前に座っていた、普段手遊びをしていたり、集中が続かなかったりする児童が一生懸命椿原先生の話を聞き、手遊びをすることなく活動に参加している姿がとても印象的だった。「こうするとよい」という姿を、実際に授業していただき、本を読むだけではわからない学びがあった。子どもたちが集中して学習に取り組むために、最低限の文房具、探す言葉や見る場所の明確化、活動の繰り返しなどが、あのスピードとテンポ感を可能にしているのだと感じた。私も、椿原先生のように子どもたちを惹きつけることができるよう、学び続けていきたいと思う。
2 言葉が洗練していてどの子どもにも分かりやすい発問や教材の提示の仕方だと思いました。指示をした後に、それができているかを手を挙げさせたり、立たせたりと全員が参加している授業になっていました。できていない子どもにも、隣の子どもが指差しして教えるなど、支持的風土が育つ授業でもあったと思います。学習が苦手な児童も、大事な言葉を見つけ方などを短い時間の中で読解力も身につけていたと思います。子どもたちが生き生きと授業を受けていたことが印象的でした。
3 飛び込みの授業ですが、初めての出会いで子どもたちを一瞬で惹きつけ、集中させる授業力の素晴らしさに感動しました。説明文をどう教えたらよいか、毎回悩むところですが、子どもたちに何を学ばせるかということがはっきり分かっていれば、授業をする上で無駄もなく、ブレもないなと思いました。一生懸命に話を聞き、活動する子どもたちの姿も印象的でした。
4 授業のテンポ、メリハリ、褒め方など、教科を越えて活用できるような学びが詰まった授業でした。日頃取りかかりが遅い子や個別の支援が必要な子も背筋を伸ばし真剣な眼差しで授業を受ける姿を見て、自分がその本来の姿を引き出せていなかったのだと痛感しました。子どもたちの「本当だ」「確かに」など実感を伴ったつぶやきも印象深かったです。読み方のスキルを子どもたちと一緒に私自身も学ばせていただき、私も久しぶりに教科書の説明文を読みたくなりました。
5 授業を終えた子供に感想を聞いたところ、「説明が分かりやすかった!」「無駄な言葉がなかった!」と話していました。自分の学級の子供だったので、日頃支援が必要な子供に注目して見ていました。指でなぞる、〇〇をしたら△△する、などの指示によって、「小さなできた!」が積み重ねられていたように見えました。トピックセンテンスを繋げて読む活動では、やや遅れがちになっていたのですが、その子自身がテンポの良いスピードで読むためには、必要なことでもあると思いました。個人のスピードで読むだけでは、スピードはつかないので…

【示範授業における5年児童の感想】
1 椿原先生の授業を受けて、説明文をしっかり読み取るには6つのポイントを使ってやるといいことがわかりました。段落番号を文字の2つ上に打つことを初めて知ったのです、これからは使うようにしたいです。文をなぞりながら音読すると、一瞬ちがうところを見てもどこを読んでいたかわかるし、読みやすくなることがわかったので、今日の音読から心がけて、すばやく正確に文を読めるようにしたいです。椿原先生は、問いかけや聞き返しが多かったので、わかりやすかったし、置いて行かれていないんだなぁということが伝わってきたのでとてもよかったです。初めて読む文章でも、段落の最初の文をつなげて読んでいけば、文の大体のことがわかることが知れたので、今度説明文を読むときは、全部読み通さずに段落の最初の部分だけを読んで、必要な部分だけを使うようにしたいです。椿原先生の授業は楽しかったです。
2 今日の椿原先生の授業は本当にためになった。今からどこがためになったかを2つに分けて書く。1つ目は7つのスキルを教えてくれたということ。その7つのスキルについて説明すると、例えば名前は覚えていないけど段落の1番最初の分だけ繋げて読むと、大体の内容がわかるというもの。これによって文を全部読み進めなくてもだいたいの内容は分かるし、例えば図書館で本を探して調べたいことがあったら段落の最初のほうだけつなげて読めば、この本は本当に自分の調べたいことがあるのかわかるので、そのとき本を直せばいいということがわかったので、とてもためになった。他にも何個かあるけど、次行きます。2つ目は、授業を始めるのは、道具をそろえてからにするということ。これはそのままで、そもそも勉強する道具がなければ勉強しても意味がないということ。大人になったとき、ちゃんと道具を揃えてから作業をする癖がつくので、ためになった。これらのことが、ためになったし、そもそもの授業も面白かった。なので、今日は本当に楽しかった。
3 椿原先生の授業を受けて、段落に印をつけるときは少し開けたりなどといった、細かい工夫や大事なところに印を付ける大切さ、教科書を指で追いかけながら読むとしっかり話が伝わり、授業に集中できることなどいろいろなことを学びました。椿原先生は、授業はみんなにしっかり確認を取ったり、みんなにちゃんと質問したり、みんなにちゃんと指摘したりしていて緊張はするけど、授業を受けているだけでなんだか楽しい気持ちになりました。それと先生は言葉に無駄がなくスムーズに授業が進みすごいと思いました。椿原先生は段落の一文を読むだけでどういうことが載っているのかがわかると言っていて初めは疑っていましたが、本当にどのようなことがのあっているのかがわかりびっくりしました。それと発表する人を見るのは緊張させるためという理由があることがわかり特にびっくりしました。椿原先生はいろんな授業の知恵があり、皆を楽しませる人だということがわかり立派な人だと思いました。そしてみんなから尊敬される人だと思いました。
4 椿原先生に教えてもらったことがたくさんあります。
•  必ず最後にですなどをつける(敬語をどんな時でも使う)
•  文章を読む時は手で指差しながら読む(読みやすくなる)
•  背中をちゃんと伸ばして授業を受ける(気合いが入る)
•  段落番号を1マス上にする(みやすくなる)
•  挨拶は心を込めてする(意味を考えて)
•  手をきちんと伸ばす(当てやすくする)
•  ハキハキと読む(みんなと一致団結)
•  題名は話題、問いかけ、筆者の主張でできている
•  段落の1文を見ると内容が大まかにわかる
などたくさんいいことを教えてくれました。基本からちゃんとすると、学習能力が高まるということを聞いたので、これから基本からしっかりしようと思いました。今日の授業は色々必要なこと、はじめて知ること、やり方の工夫などがわかってとても思い出の残る授業でとても楽しく、とてもよい経験になりました。学校生活で使えることがたくさんあるのでこれから授業で学んだすべてのことができるようにこれから頑張っていきます♪とても授業が進んでびっくりしました!!つばきはら先生の授業がとても楽しかったです。いろんなことを教えてくれてありがとうございました。
5 今日、椿原先生の授業を受けてみてとても楽しかったし、面白かったです!よくわかったことは教科書を音読する時に指でなぞっていくとよそ見をしても慌てずにその続きが読めることがわかりました!椿原先生の授業はわかりやすくとても面白くて楽しかったです。椿原先生の授業を受けて前までは「勉強は嫌だな」とかそう思っていたけれど、授業を受けてみたら勉強の楽しさについて知りました。椿原先生は勉強の教え方だけではなく、子供たちが楽しく面白く勉強するスペシャリストのことがわかりました!先生の授業も楽しいし、椿原先生の授業も楽しかったのでまたこういった機会があればまたこういった勉強がしたいなと思いました!椿原先生は校長先生の師匠というのには納得しました!あれだけ教えがうまいと他の先生方の師匠になれると思いました!勉強の大切さや大人になったらどんなことにつながるのかもたくさん知れてよかったです!

【講演における職員の感想】
1 事前に著書を拝読しました。読みのスキルという考え方に非常に共感します。その物語自体、その説明文自体を学ぶのでなく、コンピテンシーベースの学びが授業改善の視点として必要だと考えています。元筑波附属の青木先生が提唱されているフレームリーディングのように、様々な説明文に当てはめて読むことができるスキルをこれからの授業で意識していきたいです。講演の中で「トピックセンテンスを繋がる方法は、どの説明文にも使えますか?」との質問があり、「どの教材にも使えるわけではありません。」とのお答えがありましたが、スキルが使えない時こそ対話が生まれるのかな、とも思いました。2月の示範授業、ご講演も楽しみです。
2 これからの学習は、情報処理が大切だということを学びました。図表をなどから「わかったこと」と「考えたこと」分けて考えたり、トピックセンテンスで文章の大筋を掴んだりする方法は、新鮮で納得しました。特別支援の児童を担任していますが、文章の大まかな内容を掴むのが難しいことがよくありました。トピックセンテンスや丸や四角で線で結ぶなどの方法は、すぐにでも真似していきたいと思います。たくさんの学びがありましたが、椿原先生の5%でも改善していくという言葉に背中を押されました。まずは、子どもの実態を踏まえながら実践していきたいです。
3 自分が授業改善するのあたって、取り組もうと思うことがいくつも見つかった。まずは、見取り。見ているようで一人一人をしっかり見れていないと気づいたので褒めることとセットで取り組みたい。次に、学習用具を使うことである。最初から最後まで学習用語を使って言わせることができていなかったので行いたい。また、これから子どもたちに必要な資質として、コミュニケーション能力、主体性、協調性、チャレンジ精神、誠実性これらは自分も日々大切だと感じていた部分なので確認できてよかった。いろいろ貴重なお話をありがとうございました。
4 説明文では、分かったことと考えたことというところで、社会の図、表から読み取るときにも活用できそうだと思いました。わかることは、数字を使って伝えたり、ここに書いてあると印をつけたりするとよりわかりやすくなるだろうなと思いました。それから、考えたことはその情報について考えて書いていたらOKになるから、それを書いていたときに、きちんと書けていたら丸をつけると自信につながるなと思いました。発表しようと思うためにも、自分の考えはいいんだ!と認めてもらう経験を積み重ねていくことが大切だから、机間指導をしながら、丸をつけていこうと思いました。さらに、どこに根拠があるのかを線で引っ張っていくと児童自身も見直すきっかけになるので、見落としを防ぐこともでき、根拠をさがす習慣もつくから実践していこうと思います。最後に、とにかくテンポをつかみ、何度も褒めていこうと思います。
5 本日はお忙しい中、授業参観や講演をしていただきありがとうございました。今回の講演の中で椿原先生が5%の改善をしていきましょうと話されていて、あれもこれも改善しなきゃいけないと感じていた私の肩が少し軽くなったように感じます。(もちろん改善すべき点は多々あるのが現実です。)その5%の中で私が取り入れて行きたいと思ったのが、褒めることと共感言葉を増やしていくことです。昨年度から褒める回数を多くしようと心掛けておりますが、なかなか増やすことができていません。今回の椿原先生の授業の中では、毎指示ごとに褒めておられて、褒められることで子どもたちの意欲も上がって行っていました。だから、私も指示を出したら褒めることを意識して授業を行いたいです。また、共感言葉についてはクラス掲示でもアイコンタクト名人聞き方名人というカードを掲示して聞いた時の反応や聞き方を意識させようとしていますが、またまだ不十分でした。聞き方名人は反応の言葉を5つ書いていますが、子どもたちの中で普段使っていない言葉もあったのであまり入っていかなかったのかなと思います。子どもたちが使いやすい言葉などをたくさん集め、積極的に使っていけるように工夫していきたいと思います。

5 写真

6 関連リンク

https://www.kumamoto-kmm.ed.jp/sch/e/uekies/

 

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